当協会は、都市農地保全、多世代・地域交流を目的とした農地活用のモデルとして「わくわく都民農園小金井」を運営しています。「わくわく都民農園小金井」の運営と、さらに東京都より委託を受けている「体験農園等普及事業」「修了生人材活用事業」という2つの事業をよりよく進めていくために、たくさんの学びをいただきに、様々な農家さんのもとを訪れる機会をいただいています。
見学に行かせていただいた農園さんのご紹介とお話の一部をご紹介をします。
今回見学に行ったのは、練馬区にある農業体験農園「緑と農の体験塾」さん
練馬区南大泉にある農業体験農園「緑と農の体験塾」さん
体験農園といったら「ここ!」と言われる、都市農業のパイオニア・加藤農園 園主 加藤義松さんの畑をご案内いただきお話を伺いました。
どんな農園?
平成8年に全国に先駆け開園して、およそ30年続けられている体験農園です。年間およそ170名の塾生を受け入れ、区画割や講習の実施を行い、野菜づくりを指導されています。種や苗、肥料、農具なども用意されていて、作付けから収穫までを体験することができます。現在では3種類の形で体験農園を運営しています。
農業体験農園:基本の農業体験エリア、1区画約30㎡、1年かけて20種類以上の野菜を栽培
サポート付き体験農園:1区画約15㎡、農園アドバイザーの方々にサポートいただき農業体験ができる
はたけ倶楽部:初心者や忙しい方にも挑戦しやすい形として、袋栽培で農業体験を行う
お話の一部をご紹介
農業への理解者を増やしたい!
田畑が広がっていた場所がどんどんと宅地化されていくという実体験。そして、マスコミはじめ世論からの農家さんに対しての風当たりが強いそんな時代の声を感じられていた加藤さん。地域の方々に農業を理解してもらう、そんな取り組みをしていかないと、このままでは農地がなくなってしまう。体験農園をはじめるきっかけは、そんな危機感から。その当時では事例のないこと。語り尽くせないほどのご苦労があったのだろうと想像します。都市の中に農地があるのは先進国では日本だけ、その貴重さを伝えて行きたいというお話もいただきました。
お客さんではなくいっしょに場をつくる仲間へ
お話をうかがい伝わってくるのは、体験農園を利用している塾生をお客さんとするのではなく、みんなで場をつくっていこうと自主性を重んじていることが伝わってきます。長く通われている方や育てかたを理解している方にお声かけをして、「アドバイザー」という立ち位置をお願いしているそうです。1年目の参加者の方へのサポートや運営について困ったことはアドバイザー方々に相談をしている、そのアドバイザーのいるありがたさを話されていました。ブルーベリーの摘み取り体験イベントを行う際に声かけをすると、体験農園利用者さんが20名ほど協力してくださったとのこと。野菜を育てるということを通して、関係性が育まれているのを感じます。
「繋がりは、つくればできる!」
園主さんと塾生さんの関係性だけではなく、塾生さん同士が、飲み仲間やゴルフ仲間になっていったりされているという「緑と農の体験塾」さん。野菜を育てるという共通の興味と講習等で顔を合わせることと、さらにとても特徴的だと感じたのは、食事会や収穫祭等交流の機会をたくさんつくられているということ。
小金井市観光まちおこし協会がわくわく都民農園小金井を運営する目的には、地域交流のきっかけづくりや育むことがあるため、利用される方の関係性を築くことを意識をしていますが、農家さんが営まれている体験農園でもコミュニティづくりへの視点のあるがあるというのは、とても印象的なことでした。塾生さんの方が声をかけて、忘年会・新年会が畑で行われているなんてとっても楽しそうですよね!
また、ご近所の方々との関係性もとても大切にされていて、ちいさな花火大会やスイカ割り会を開いたりする際には、ご近所さんにもお声かけをして参加いただいていることも教えていただきました。
農園で生まれた繋がりによって地域の課題共有もされて、町会や消防団に入っている方もいるとのこと。コミュニティさえつくれば新しい繋がりはできる!繋がりをつくれば、地域課題解決をしていける。農園の運営でも、まちおこしの視点でも、参考にしていきたいお話でした。
知恵と積み重ねてこられたものが、ぎゅうっと詰まっていた農園と加藤さんのお話は学ぶことがたくさんで、質問が止まりませんでした。質問をすると、その現場まで案内をして回答をしてくださる等、ほんとうに親切にご案内いただきました。農園と加藤さんのお人柄に、あっという間の時間が経っていて長居をしてしまったほど。切実な危機感に怯えるではなく、自分にできることはないかとアイデアを形にされること。新しく挑戦していくものの背中をやさしく押されている姿。農園運営以外の部分も学ぶことが多くありました。
体験農園をやってみたい方は応募の時期にぜひ!そして、畑にいってみたい、おいしいものを楽しみたい方は、「ブルーベリーの摘み取り体験」の実施、畑を含めまちを巡り収穫体験や採れたての地場野菜や農産物を使った料理も楽しめる「農フェスタ」も、地域の農家さんたちと一緒に実施していますので、ぜひご参加ください。













はたけ倶楽部の袋栽培2

はたけ倶楽部の袋栽培3

体験農園前の提示版に貼られていたのは、趣味で農園を巡り作成されている方の「かわらばん」
農業体験農園 緑と農の体験塾 加藤農園
住所:東京都練馬区南大泉3-17
運営種類:3週類の体験農園を運営(1区画約30㎡の農業体験農園、1区画約15㎡のサポート付き体験農園農園、袋栽培で農業体験を行うはたけ倶楽部)
WEB:https://nouen.tokyo/
訪問日:2025年5月27日

