当協会は、都市農地保全、多世代・地域交流を目的とした農地活用のモデルとして「わくわく都民農園小金井」を運営しています。「わくわく都民農園小金井」の運営と、さらに東京都より委託を受けている「体験農園等普及事業」「修了生人材活用事業」という2つの事業をよりよく進めていくために、たくさんの学びをいただきに、様々な農家さんのもとを訪れる機会をいただいています。
見学に行かせていただいた農園さんのご紹介とお話の一部をご紹介をします。
今回見学に行ったのは、武蔵村山市にある体験型市民農園「わかな農園」さん
武蔵村山市にある体験型市民農園「わかな農園」さん
講習日に見学をさせて頂き、園主の滝本英雄さんにお話を伺いました。
どんな農園?
約20年続けられている体験農園です。80区画の用意があり、武蔵村山市民の方が利用されています。1区画約30㎡、園主である滝本さんからの栽培講習を行いながら、1年かけておよそ37種類の野菜づくりを体験できる農園です。種や苗、肥料、農具なども用意されています。
お話の一部・講習の様子をご紹介
新人研修はベテランの方が指導!
講習は園主の滝本さんが概要をお話しします。その後は各自ご自身の畑で作業を開始しますが、新人の方は別に集まり、ベテランの利用者の方から詳細な内容の指導があります。滝本さんは、ボランティアの方がいるから続けていけるとお話しをして下さっていましたが、とてもチームワークの良い運営を見ることができました。基本の作付けや仕立て方は統一ですが、一部にフリースペースを設けていたり、細かな点の資材や仕立ては自由なため、各自工夫をされているところが特徴的でした。
参加されている皆様の雰囲気もとても活気があり、楽しそうに作業をされていました。小さなお子様を連れたご家族からシニアの方まで世代は様々です。とある区画では「トマトの脇芽の見分け方が難しい!」「あ~!主茎を切っちゃったー!」とどこの体験農園でもありそうな事件に、農園が笑いに包まれます。
この体験農園に参加をすることが日常のリズムになっているので、冬の体験農園がお休みの期間は身体がなまってしまうので運動を取り入れていますというお話しも。収穫物をご近所に配るので、ご近所付き合いにつながっています!と食べきれない収穫量も伺えました。
利用をされて長い方は約15年継続されていおり、80代の方も5名ご参加しているそうです。利用者の方にお話しを聞く中で、滝本さんのお人柄がとても魅力的であること。「この場所があるから外へ外出する機会になっている。」「お友達とお話しできることで気分転換にもなるし、この場所が大切な居場所になっている」というあたたかなお声をたくさん聞く事ができました。
体験農園が各地に増えると良いな
「体験農園等普及事業」や「修了生人材活用事業」のこともあり、体験農園や今後の市内の動きについてお話しを伺いました。 体験農園が各地に増えると良いなと思うが、まだまだ広がっていないのが現状である。農家さんにとっても対野菜から、対人へと相手も変わり、ハードルが高く感じる方もいると思うと話してくださいました。そんな中で武蔵村山市では、令和8年3月に新たに体験農園が開設予定とお話しをお伺いすることができました。現在滝本さんから体験農園について学んでいる川口さんの農園は一区画24㎡で現在計画中とのことです。今後の動きにもぜひ注目をしていきたいですね。










わかな農園
住所:東京都武蔵村山市中央2-144
運営種類:1区画30㎡、体験型市民農園
Web:https://www.city.musashimurayama.lg.jp/shisei/boshu/sankasha/1006077.html
Youtube:https://youtu.be/a9WLynTxFJ8
訪問日:2025年6月5日

